平成23年度

1、事業の成果
平成23年度は3月11日に起きた東北大震災の大きな影響にくれた1年であった。人類がいまだかつて経験した事のない大災害はまだ終わっていない。この被害から完全に復興する日がいつくるのかは誰も予想できないだろうが、少なくとも私たちにとって遠い異国の地での出来事で、関係が薄いと考えられるような災害ではなかった。
あらためて被災された方々に心から哀悼とお見舞いを申し上げるとともに、私達はこの震災を忘れてはいないというメッセージを発信し続けたいとと思う。

さて、平成23年度は(NPO)iさいと にとってはその活動の大きな転換を予感させる第一歩となる一年であった。
周知のように当法人は平成15年に設立され、西都原考古博物館の運営支援業務を柱に様々な文化やまちづくりの活動を展開してきたが、その成果の蓄積が西都市からの「まちづくりサポーターによる雇用創出事業」という文化によるまちづくり事業の受託につながった。
緊急雇用を柱にした事業の受託で「まちづくり推進プロジェクト『ふらっと』」を開設し7名のスタッフを雇用しての活動は、情報マガジン「さいとる」の発行や東北大震災の被災地支援での活動である「3.11 命の灯プロジェクト」での他団体を巻き込んでの活動などに結実し大きな成果をあげることができた。

一方、平成21年度から受託している宮崎県立西都原考古博物館運営支援事業は、22年度の口蹄疫、23年度の大震災と大きな災害の影響を受けつつも、ボランティアコーディネートや団体予約、ミュージアムショップの運営と非常に厳しい外部要件のなか、孤軍奮闘し着実な事業を展開している
(株)花王の文化活動支援事業の受託や宮崎県教職員互助会との共催事業である「考古学から今」のシンポジューム開催など、マスコミに大きく取り上げられるなど博物館を起点にした文化(埋蔵文化財を大きな資源とした西都固有の)事業の発信は西都市限定の域を飛び越した活動にもなってきている。
 
2、事業内容
(1)特定非営利活動に係る事業